
なんとなんと、ファッション界で最も有名なスタイリストの一人である中川みどりさんが来校!
スタイリスト専攻の学生を対象に、特別講演会がおこなわれました。
「講演するなんて初めてだわ~」と中川さん。本当にありがとうございます!
中川さんがこれまで手がけてきたお仕事は実に幅広い。
アーティストやミュージシャン(YOSHIKI、ウルフルズ、米米クラブ etc.)に
タレント、俳優女優、映画にドラマ、広告、ファッション誌、などなど!!
さらにはスタイリストの枠を飛び越え、国内・NYのセレクトショップオーナーの顔も。
中川さんがスタイリングを担当した大ヒット映画「海猿」のエピソードを交えて
“映画のスタイリスト”の仕事がどのようなものか、お話しいただきました。
「ヒロイン役の女優・加藤あいさんのお仕事はハイファッション雑誌の編集。
だから私服のスタイリングにはモード最先端のオシャレを取り入れなきゃいけない。
でも、映画の撮影をするのって公開日の1年とか前になるのよね。
撮影時期の最先端の服を揃えていたんじゃ、公開時にはもう古いんです。
なので、NYのデザイナーにお願いして、来シーズンのサンプルを借りてきて
1年後に映画で見ても古くないスタイリングにする、というワザを使いました。」
「海上保安官の制服は、本物と違いすぎずも少しデザインをかっこよく。
お葬式のシーンで約150人に一斉に制服を着せるのには苦労しましたね。
遠くに小さくしか映らない役者さんは裾上げとか雑だったかも 笑
私は映画の仕事をやるときは基本的に衣装さんなしでやらせてもらいます。
(注:“衣装さん”とは、衣装の調達や制作を行うスタッフ。衣装係。
通常の映画の撮影では、スタイリストとは別に衣装スタッフがいるらしいです。)
やるなら自分で全部やりたくなっちゃうんですが、さすがに今回は大変でした!」
中川さんは自身も昔から音楽が好きでバンド活動なんかもしていたらしく
「だからミュージシャンの仕事が多いのかもね」とおっしゃいます。
「中でも一番古くからの付き合いなのはYOSHIKI。ウルフルズは7年になります。
でもほら、YOSHIKIは黒とかシルバーとかしか着ないからちょっとつまんないの 笑
ウルフルズや米米クラブでのスタイリングが“中川みどりらしい”かな。
派手に色や柄を使うのが好きなのよねー。『派手なのなら中川に』って仕事がきます」
長く、個性やアーティスト色の強いミュージシャンのスタイリングをしていくには
彼らの(服の)趣味を完全に理解することと、受け入れられる人間性が必須です。
なるほど、中川さんは常に笑顔で意見はハッキリ、仕事バリバリの姉御肌タイプ。
お話しているとこちらまで楽しくなってしまうような、素敵な方です。
「おもしれぇヤツ、って思ってもらうのがのし上がっていくコツ」ですって!

でももちろん、中川さんはキャラがいいだけのスタイリストではありません。
美的センスもピカイチながら、洋服以外のことへの気遣いや
一つ一つの仕事に対する気持ちの入れ込み方も超一流です。
「仕事の現場にはいろんな職種・年代の方にお会いするので、
普段から意識していろんなことに興味をもって、知って、
皆さんと楽しくコミュニケーションをとれるようにしています。
担当しているモデルやアーティストが緊張しているときには
母親のように彼らを和ませるのも私の仕事です。
どんな仕事にも“これが最後の仕事になっても後悔しないようにしよう”と思って
常に全力投球で取り組んでいく、というのがポリシー!」
講演会の最後には、中川さんから「みんな、早く一人前のスタイリストになって!
そうしたら私の仕事もペースダウンするはずだから 笑」と、激励メッセージ。
お話をきいて、サチコまですごいパワーをもらった気がしました。
またぜひバンタンにいらしてください。中川みどりさん、ありがとうございました!
[関連・参考サイト]
ファッションスタイリングLAB. http://vantan.com/courses_h/fs_top.html


